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木の家のこと、松島のくらしのことをお届け いえのわスタッフのブログ

髙橋 芳人

2008年4月25日(金曜日)

珪藻土の壁 仙台宮城のタカハシ建築工房

皆さんこんばんは、
この前の水曜日に、今シーズン初めて楽天戦を見に行ったタカハシ建築工房の高橋芳人です。
(永井投手がギリギリで完封できた試合でした。チケットを頂きました足場屋さん、
大変ありがとうございました!)

今まで、タカハシ建築工房の壁仕上げのお話を数回してきましたが・・・。
布クロスのお話・和紙壁紙のお話、これらは材料を貼るものでしたね。
今日は少し違う塗り壁のお話です。
タカハシ建築工房では自然素材の家づくりを行っていますが、その壁素材の中で、
最も木の雰囲気としっくり来るのが「珪藻土」かな~と思っています。
珪藻土を練る左官屋
珪藻土って何? と思われるでしょうか。 それとも聞いた事はありますか?
珪藻って言うのは実は生物なんです。
海に住む植物プランクトンの化石なんです。
数万年前のプランクトンが海中で雪のように降り積もって化石になり、
その後陸地になって、砂のように地面に埋まって出てくるのです。
私達人間がそれを利用させてもらっているんですよ!
それでは、どんな珪藻土を使っているのか?
タカハシ建築工房では、アトピッコハウス製の「はいから小町」という材料を使っています。
はいから小町(珪藻土)
現場に運ばれた珪藻土
あんしんシーラー
下地用シーラーもあります
この珪藻土塗り壁の大きな特徴は
◆湿気を吸う
顕微鏡で見ると小さくあいた複数の穴があって、湿気を吸い取ってくれる事。
ゼオライトという珪藻土を加工した乾燥剤も販売されているほどです。
乾燥した日には、吸い取った水分を吐き出すので湿度の調整機能つきと言った感じですね。
◆匂いを吸う
小さな穴がたくさんあると言う事は、木炭とか、活性炭と似たような働きをしますので、
消臭剤のように強力ではありませんが、匂いを吸い取るお手伝いをしてくれます。
それでも珪藻土を利用したペットのトイレ用素材が開発されるくらいですから、
なかなかのものだと思いますよ。
引渡し前の最終点検している時の個人的な感想ですが、珪藻土を使って作った家は、
室内の空気が新鮮で、一般の家とは、まるで違うな~と感じました。
珪藻土を天井に塗る左官職人
◆色には限りがあります
塗り壁でも、樹脂を含む塗り壁材は自由に色が出せますが、
はいから小町は色数はそれほど多くありません。
それは、着色していないからなんです。自然の力だけで作るので発色は着色剤などを使わない
で、加熱する温度の違いだけで色を出しています。
着色剤を使うと、湿気を吸ったり、匂いを吸うための穴に樹脂などが入り込み
その効果が失われてしまいますが、タカハシ建築工房で使っている珪藻土の塗り壁は
それらを使っていないため、珪藻土本来の力を十分に発揮できるようになっています。
この辺りも、はいから小町の魅力です。
珪藻土仕上り壁
◆接着剤は?
塗り壁が固まり、壁にへばりつくには何か接着材を使っているのではないかと思うでしょう?
でも、使っていないのです。「マグネシウム」と「にがり」の力を使っているのです。
両方とも海水に含まれる成分です。
ここまで考えている材料だから、自分の家族が住む場合でも、十分安心して使える素材で、
もちろんお客様にも自信を持って薦められる素材だと惚れてしまったのですぽっ
リビング3
今日も珪藻土の壁が、お客様の部屋の空気を快適なものにしていますように!
今日はタカハシ建築工房で使っている塗り壁のお話でした。
それではまた!
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